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タイタン号の事故はオーシャンゲートだけに責任なのか

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潜水艇タイタン号の事故が連日報道されています。

潜水艇タイタン号によるタイタニック号観光事故

オーシャンゲート社が開発した潜水艇タイタン号で、水深3800mに沈んでいるタイタニック号を観光するツアー。このツアーで乗組員是認が死亡する事故が起こった。

これで亡くなったのは不運な事故だったし、この観光事業を運営しているオーシャン・ゲート社は損害賠償の責任があると思う。
どう考えてもツアー会社のオーシャンゲート社に大部分の責任があります。

ただ、この潜水艇に乗った観光客には全く落ち度はなかったのか?

僕はそうは思いません。

目次

全ての行動は自己責任

まず、第一に僕は全ての行動は自己責任だと思ってる。

  • 釣りをしていて海に落ちて〇ぬ
  • 登山していてクマに襲われて〇ぬ
  • キャンプに行って倒木が倒れてきて〇ぬ
  • 人ごみに行って将棋倒しで〇ぬ
  • ジェットコースターの事故で〇ぬ

この5つの死に方は全て程度の差こそあれ自己責任。もちろん、キャンプ場の点検不足、人込みの管理不足、ジェットコースターの整備不良を起こした運営側にも責任はあります。ただ、そこに行くと判断したのは自分自身。

バンジージャンプは紐が切れる可能性もあるし、飛行機は墜落する可能性がある。

どんな行動をするにしても、危険は伴うことを理解していないといけません。

危険を避けるための知識を勉強しろ

飛行機の墜落なんて
どうしようもないだろ

だからこそ、どの席が生存率が高いか調べてそこに座る等の対策をするのが大事。飛行機の墜落確率は変えられなくても、墜落した場合の死亡率は変えられます。(※数%の違いかもしれないけど…)

僕は飛行機もバスも電車もできる限り後方の座席に座るようにしています。その方が事故が起こった時に生存率が明らかに高いからです。

座席を取るときに、

早く乗って早くおりたいから

という理由で前方の座席に座る人が多いことに驚きます。

乗り降りの楽さ > 自分の命  ということですからね。

もちろん、その考えは否定しません。
ただ、「事故が起こった時の生存率が低い」という事実を知った上で選ぼうよということを言いたいんです。

キャンプ場でも同じです。

木の近くは倒木の危険があるし、落雷の危険もある。そういった知識を持った上で、「木の近くの方が落ち着くから」という理由でテントを立てるのは否定しません。

知識があれば「この木は夏なのに葉っぱが少ないし、キノコがたくさん生えてる。ミシミシ音がしたらすぐに逃げよう。遠くで雷の音が鳴ったらすぐに逃げよう。」という対策を立てられます。

何も知らずに「木の近くは日陰だからテントをここにしよう!」で事故にあったら目も当てられません。
それで木が倒れてきて怪我するのは自分です。最悪死ぬかもしれません。

事前に知識が無いと、「運が悪かった」で片づけるしかない。そして、管理者の管理が甘かったと病院のベッドの上で主張することになります。

知識をつけて、危険を回避する可能性をできるだけ上げて趣味を楽しむ。
これをできないと、他人のミスで簡単に命を落としてしまうことになります。

タイタン号の事故の場合

2023年6月のタイタン号の事故ではどうでしょうか。

潜水艇に乗ってしまえば、乗客にできることはほとんどありません。

なので、乗る前にできることを考えましょう。

まず、タイタン号を製造しツアーを運営していたオーシャンゲート社では2018年頃に元社員との間で裁判を行っていたようです。

ロックリッジ氏は「タイタンの品質管理および安全性、特に船体の試作品についての重要な非破壊検査をオーシャンゲートが拒否したこと」に関する懸念を口頭で経営陣に伝えたが、無視されたとしている。

さらに、オーシャンゲートは水深約4000メートルまで潜行するツアーを計画していたが、前端部にある展望窓は水深1300メートルまでの耐圧性能基準しかクリアしていないとも指摘。「オーシャンゲートは、水深4000メートルまでの潜行に要求される性能基準を満たす展望窓を製作する費用をメーカーに支払わなかった」と主張している。

ロックリッジ氏とオーシャンゲートは2018年11月、裁判外で和解している。『引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d13b20ef03c5367ba86ea8378a4d06500538717e』

少し調べればオーシャンゲート社が行った裁判の記事が出てきます。

これを読んで

よし!オーシャンゲート社に頼もう!

ってなりますか?

どう考えても他の会社を検討するし、1社しかやってないツアーだったら、もう少し様子を見た方がいい。

少し調べれば自分がツアーを申し込む予定の会社がどんな会社なのかわかる。

こういった訴訟を起こしたことがある会社に命を預けようとは僕は思わない。
乗客は命を預ける会社についてもう少し調べるべきでした。

なるべく早い段階でタイタニックを見て自慢したいという気持ちがあるのなら、多少危険でも行くしかないし、事故が起きても完全な自己責任でしょう。

 

宇宙 >深海という誤解もあった?

潜水艇による深海見学は、宇宙はハードルが高いと感じる富裕層に人気だそうです。
確かに空の上よりも海の方が親しみやすくて、簡単に行けそうな印象を持つのも不思議なことじゃありません。

もちろん、浅めの深海程度であればかなり安全に観光することができると思う。

ただ、今回の目的地は深海3800m。鬼のような水圧がかかる地獄のような場所です。

ツアーにかかる金額も宇宙旅行とほとんど変わらない。
※コースによって金額が大きく変わるのも同じ。

このツアーの料金は8日間で1人当たり25万ドル(約3500万円)

金額が同じということは、同レベルの設備投資が必要だということ
宇宙にロケットで行くのと同レベルには危険ってことが普通に分かるはずです。

深海は宇宙よりも危険という話もあるくらいですからね。

まとめ

ということで、もちろん今回の事故で一番責任を負うべきなのは、運営していたオーシャンゲート。
ただ、乗客に全く非が無いかというとそうでもない。ということを言いたかった。

最後に僕の趣味と自分でやってる対策を色々書いときます。

  • 泳ぐ時は必ず浮き輪を持っていく
  • 海の有毒生物を勉強する
  • イノシシ、クマなどの野生動物の危険性、習性を勉強する
  • 釣りではどんな場所でもライフジャケットを着る
  • 釣り中に雷が鳴ったらすぐに車に逃げる
  • 海に落ちた時に上がれる場所を確認
  • バス、飛行機、電車はできるだけ後方の席
  • 運転する時は車より人に気を付ける
  • 交通ルールを守れない人が多数いること前提にする
  • 人込みにはなるべく行かない
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