働かないおじさんが職場にいるか?
というアンケートで焼く6割がいると答えたそうです。
そして、私が働かないおじさんです。
と名乗りを上げた人が4%。
『引用元:弁護士ドットコムニュース』
ただ、僕が気になったのは、たくさんの働かないおじさんがいることではありません。
自分はならないと思っている人が5割もいることが気になりました。
本当に自分は働かないおじさんにならない?
▼働かないおじさんに自分もなる可能性があると思いますか?
ある22.9%
ない48.8%
分からない28.3%
この質問に「ない」と50%近くの人が回答しています。
なぜ、この人たちはないと断言できるのでしょうか。
将来のことは誰もわかりません。
20代のヤル気を50代になるまでキープできるかなんてわかりません。
多分若い今の状態(やる気満々でどんなことも一生懸命こなせる)がずっと続くと思っているのでしょう。
こういう人が年を取った時どうなるか。
こんな感じで若者との間隔の乖離が起こる可能性が高いはずです。
「年を取ったらどんな人でも衰える」という事実を正しく認識できていないからです。
年をとっても自分はバリバリやってる(つもり)で仕事が遅いおじさんも働かないおじさんと同じくらいたちが悪いですからね。
こうならないようにしっかりと自分の変化も認識しておくべきです。
そして、自分もみんなと同じように年を取るということを正しく認識できれば、『働かないおじさんに自分もなる可能性があると思いますか?』というアンケートには「ある」か「わからない」しか回答ができません。
もちろん、「ならない」ではなく、「なりたくない」であれば全く問題ありません。
ならないための努力をすればいいだけです。
もちろん努力をしても加齢の影響を0にすることはできません。
なので、誰でも「ならない」とは言い切れないはずです。
働かないおじさんも元をたどれば働く若者だった
働かないおじさんが働かなくなった原因を見てみると、『昔からそうだった』という純粋な働かないおじさんが25%で、他は後天的に働かなくなったことが分かります。
▼働かないおじさんになった理由は何ですか?
働いても働かなくても待遇が変わらないから64.2%
年功序列で、ある程度の給与やポジションが保証されているから51.3%
職場の雰囲気が緩いから32.7%
年齢とともに、気力や体力が低下してきたから29.0%
時代の変化についていけなくなったから26.0%
昔からやる気がなかった25.0%
その中でも、頑張っても待遇が変わらないことに対する無力感が原因の人が64%もいます。
頑張っても変わらないことを長期間感じると、「学習性無力感」という状態に陥り、極端にやる気がなくなることが分かっています。
これに陥って働かないおじさんに進化したとすると、本人だけが原因ではありませんよね。
同じ会社で働いている人は同じような進化をする可能性があります。
「時代の変化についていけなくなったから」、「年齢とともに、気力や体力が低下してきたから」
この2つの項目は年齢による影響と言えます。
加齢による影響は誰であっても逃れることはできません。
年を取ってから新しいことに挑戦するのが難しいからこそ、年を取って大学に行き始めた老人の話などが取り上げられるわけです。
誰にでもできることであれば、テレビなどには取り上げられません。
テレビで取り上げられるレベルで年を取ってからの努力は難しいんです。
どうやって働かないおじさんを減らすか
もちろん誰にでもなる可能性があるからと言って、働かないおじさんが多いという状況は日本経済にとって悪影響です。
減らすためには環境を変えていく必要があります。
解雇しやすくするというのが一番有効な対応策です。
人間は危機的状況にならないとやる気が出ません。
試験前日にヒイヒイ言いながら徹夜したことがある人はかなりの数いませんか?
こういう風に、やらないとヤバいという状況になればだれでも頑張れます。
もっと簡単に解雇できる仕組みを作れば、どんな人間も必ず頑張るようになります。
もちろん、解雇するまでに客観的な証拠、条件等をしっかりと決めなければいけません。それでも、解雇される可能性があるというのがいい方向に影響を与えるはずです。
▼働かないおじさんを増やさないために何が必要か?
年功序列をやめて、給与に差をつける30.2%
解雇をしやすくする16.0%
中高年になってからの学びなおしを促進する14.1%
モチベーション維持のための支援を強化する12.2%
若いころから自律的に仕事ができるよう支援する11.6%
まとめ
どうでしょうか。
最後に1言でまとめると、「誰でも働かないおじさんになる可能性はある。自分を過信してならないなんて言いきるな。」
こんな感じ!
カッパ