「あの時前十字靭帯を切っていなかったら…」ってよく思う

2020年8月20日

高校3年の最後の試合で「前十字靭帯完全断裂」という大怪我を負ってしまったカッパです。

怪我した当初はもう部活も引退だし、体育祭に出られないな…くらいしか思っていませんでした。

受験勉強に専念できるし、まあいっかくらいのものでした。

 

ところが、時間が経つにつれ

「あの時、前十字靭帯を切ってなかったら…」

と思うことが増えてきました。

 

今回はそんな時によく考えることをつらつらと書いていきたいと思います。

前十字靭帯を切らなかったら…

ネガティブ…

もっと上手かったのに

多分、前十字靭帯を切った人が絶対に考えること第1位はこれじゃないでしょうか?

 

小学生、中学生、高校生で九州大会に出るレベルでバスケをやっていました。全てスタメンで出場していたので、そこそこのレベルではないかと思います。(※周りに県選抜なんかのうまい選手がいたのが一番の要因)

前十字靭帯を切って、次にバスケをしたのは大学のバスケ部。

そこにも県選抜スタメンのガードだったり、全中で2位になったチームのベンチメンバーなんかがいました。

 

怪我をしていなかったらスタメンで活躍しようと頑張っていたと思います。

けど、自分は身体能力が落ちてしまったという負い目があるし、スタメンで試合に出るのを断っていました。邪魔しちゃ悪いし。

 

もちろん身体能力が落ちた分、チームプレーを考えて動くようになったので、そこそこは活躍できました。

けど、どうしても追いつけない、ディフエンスで止められない、ドライブで抜きされない、という現実に直面します。

他人からはそこそこやるじゃんと思われていたとしても、違いが一番わかるのは自分。

 

近いレベルには回復できたとしても、同じレベルには戻れません。多分プレーしてる自分が一番わかると思います。

「もっと速かった。」「もっと強かった。」「もっと飛べた。」

この考えがたまに頭に浮かんでしまいます。

 

絶対にケガ前と同じレベルには戻せない

これも前十字靭帯を切った人には重くのしかかる事実です。

バスケで言えば最年少MVPをとったデリック・ローズ、サッカーで言えば本物のロナウドと敵チームの選手に言わしめた元ブラジル代表FWのロナウド。

どちらも怪我前は、人間離れした身体能力を見せてくれていました。その身体能力に身体がついていけなくてケガした2人ですからね。

今だにそのプレーを見てすげえ…!って思うくらいです。

 

この選手たちも前十字靭帯断裂という怪我を負いました。

このレベルの選手たちには超一流のスポーツドクター・トレーナーがついています。手術からその後のリハビリまでも超一流の治療を受けることができます。何より、トレーニングに使える時間が一般人とは段違いです。

 

それだけの治療・トレーニングを受けてきたにもかかわらず、怪我後のプレーは明らかに質が落ちています。

もちろんケガ後もプロの中でも上手い方のプレイヤーというのは間違いありません。けど、ケガ前の人間離れしたプレーは見られなくなりました。

 

これだけ手厚い治療を受けていた選手たちが、です。

 

僕たちのような一般人ではここまでの治療は受けられません。

リハビリに使える時間も仕事終わりの数時間だけ。

あの2人のトレーニング量・質ともに数段落ちます。

 

要するに、どんなに頑張っても絶対にケガ前と同じレベルでスポーツをすることはできません。

 

YouTubeで怪我後のプレーを見ると、

「どう頑張っても無理なんだな。」

という辛い現実を考えずにはいられません。

 

太らなかったのに

前十字靭帯を切った後に怖いのが、体重増加です。

中には太らなかった人もいるかもしれませんが、そこそこの割合で怪我した後に体重が増えてます。

怪我する前は激しいプレーをバリバリやってカロリーを消費していたのに、怪我をしてリハビリの段階なんかはほとんど動けません。

今まで激しい運動をしてたくさん食べていたのに、食欲だけ残ります。太って当然です。

 

しかも、膝を怪我した後はランニングなんてもってのほか。

カロリーを消費する運動ができなくなります。

 

膝の負担を減らすために運動をしたいのに、怪我のせいでできない。

この矛盾は結構きついものがあります。

 

前十字靭帯を切ったからこそ

逆に怪我をしてよかったこと、というと語弊がありそうですが、不幸中の幸いというか怪我の功名というかこれを見ていきましょう。

バスケを深く理解できた

前十字靭帯を切って身体能力が落ちるのは避けられません。

こればかりは仕方がないことです。

怪我する前はどちらかというと勘を頼りに、スピードに任せたプレーばかりしていました。小細工しなくてもスピードで十分対応できていました。

 

ケガ後はもちろんそんなプレーはできません。

 

そこで、身体能力の低下分を他で補おうと必死に頭を使うようになりました

相手の嫌がるプレー、自分が有利になるようなポジション取り。

 

僕の場合は体重も増えたので、インサイドでのゴリゴリしたプレーもできます。

こういうプレーをしたことで、バスケはスピードだけではないということも理解できました。

 

なので、ケガする前よりもバスケのプレイを深く理解できた気もします。

 

バスケを好きになった

今まではバスケができて当たり前。

人間って当たり前のことには慣れてしまうようにできてるんですよね。

 

実家にいる時は朝昼晩ご飯が出てきて当たり前。一人暮らしをしてそれが当り前じゃない状況になるとその有難みがやっとわかります。

 

バスケも普通にできている時は、

「練習サボりたい、たまには他の遊びもしたい。」

なんて思っていました。

 

けど、ケガをしてバスケができなくなると、

膝の手術をして、痛みに耐えつつリハビリをして、バスケができるようにきつい筋トレを自らやって…

どんなきついことをしても、どんなに時間がかかってもまたバスケがしたいと思うようになりました。

多分、ケガする前よりもバスケを好きになったんだと思います。

 

ケガした人に優しくできるようになった

ケガをする前は、「膝が痛い・腰が痛いと言ってる奴は練習をサボりたいだけだ。」と思ってました。

確かに、僕も腰やスネが痛くなっても練習に参加してたし、なんでお前だけ休んでんだよ。というイラつきもありました。

けど、自分もケガしてみて、今までの「捻挫」とか「シンスプリント」の痛みとはレベルが違います。

捻挫くらいのケガなら我慢できたんですが、膝の痛みは我慢できません。

 

自分もケガをしてみて、

バスケができないくらいの痛みがある

ということを知りました。

 

それからは、ケガした人の辛さもわかるし、どうしてあげれば助かるのかもわかるようになりました。

 

まとめ

こんな感じのことを考えることがたまにあります。

しかも、夜更かししてるとこのことが頭に浮かんで眠れなくなるんですよね。

 

メリットも一応書いたけど、ケガしないのが一番いいに決まってる。

こんな感じ!

カッパ