欲求不満と言うと、なんかエッチな響きに聞こえてしまうどうしようもない男カッパです。
大体の人は欲求といえば、学校でも習うあの欲求を思い出すのではないでしょうか?
習ったけど忘れてしまったという人のためにおさらいです。
人間というか、動物には生存のための基本的欲求があります。
食欲、睡眠欲、性欲の3つです。
この3つは生理的欲求とも呼ばれ、ほぼ全ての動物に備わっています。
たぶん専門的に勉強した人以外は、ここまでしか習っていないと思います。
ではそれ以外の欲求を詳しく見て行きましょう!
欲求の5段階説
欲求について研究していたマズローというアメリカの心理学者がいました。
マズローさんが主張したのは、欲求の5段階説。
マズローさんは人間には
- 生理的欲求
- 安全欲求
- 帰属欲求
- 承認欲求
- 自己実現欲求
の5段階の欲求のピラミッドがあるという説を発表しました。
この説によると、ピラミッドの上の欲求は下の欲求が満たされないと出てきません。
つまり、食べて寝ることができるから、安全な場所を探すというぐあいです。
食べ物が無かったら多少危険でも狩りに出ますもんね!
1、生理的欲求
皆さんご存じの通り、生理的欲求は生物の基本的な欲求です。
食べて、寝て、繁殖して。
これに関しては説明はいらないでしょう。
あと、付け足すとう○こ・お○っこも含まれてます。
2、安全欲求
この欲求はもかなりの動物に備わっている基本的な欲求です。
危ないところから逃げたい、危険を避けたいという欲求のことです。
ゴキブリでさえも人間から逃げようとします。
この2段階目までははどの動物にもあります。
安全なところで食べて、寝て、こどもを作る。
どの動物も普通にやっていることですね!
3、帰属欲求
3段階目の帰属欲求は別名社会的欲求とも呼ばれ、仲間が欲しくなったり何かに属したいという欲求のことです。
この欲求が満たされないと孤独感や社会的な疎外感を感じてしまいます。
集団で生活している動物(犬、猿、ライオン、イルカなど)はこの欲求を持っています。人間も猿から進化したのでこの欲求を持っているんですね!
この三階層までの欲求は外的に満たされたいということからくる欲求であり、人間以外の動物でも持っているものです。
次の4段階目からは人間しか持っていない欲求で、高次欲求とも呼ばれています。この欲求は今までの欲求と違い、自分を内面的に満たしたいという欲求です。
4、承認欲求
この欲求は他の人から認められたい、尊敬されたいという欲求です。
特に男性の方がこの欲求が強いとされていて、昔のことを自慢する人はこの欲求が強いといえます。
「昔もの凄い怪我したぜ。」
「○○のバッグ持ってる。」
こんなことを言ってしまうのはこの欲求のせいなんですね!
5、自己実現欲求
最後の5階層目、自己実現欲求は、最も高度な欲求です。
「自分の能力を使って後世に残る作品を作りたい。」
「新記録を作りたい。」
芸術家や、アスリートはこの欲求に突き動かされて努力しています。この活動はこの自己実現の欲求に突き動かされているということになります。
これらの欲求を全て満たすことができれば、自他共に認める『完ぺきに幸せな人生』であると言えます。
暇な仕事では欲求を満たせない
現代の日本で仕事をしていると、食事、睡眠はほぼ確実に満たされているし、雨風をしのぐ家もほとんどの人は持ってます。
つまり、日本で普通に生活していれば2段階目までの欲求は満たされているということです。
ただ、3段階目以降の欲求は誰もが満たされているわけではありません。
帰属欲求不満
仕事で会社に属している=帰属欲求を満たせている、とはいきません。
仕事が暇だと白い目で見られるし、浮いちゃうことが多いんです。
要するに仲間はずれにされている状態では帰属欲求は満たせません。
ねえ、仲間に入れて!
これを素直に言えてた小学生の頃に戻りたい。
承認欲求不満
仕事が暇だと他の人から自分の仕事を認められることはありません。
ていうか、仕事が無いんだもん。
これでは承認欲求を満たすことはできません。
自己実現欲求不満
さらに、自分の能力を生かして独創的なことをすることも、売り上げ記録的な物を目指すこともできません。
つまり、自己実現欲求も満たすことができないんですね!
暇な仕事が辛い原因は、これらの欲求が満たされないことだったんです。
これが、いきすぎると、
自分は誰にも必要とされていないのではないか。
という考えが頭をよぎるようになってきます。
軽いうつの症状ですね。
僕もこういう状態になったので、気持ちがよく分かります。
仕事が暇な人は全員欲求不満?
実は仕事が暇な人が全員辛い思いをしているかというと、そうでもないんです。
僕なんかはこの記事を書いている段階では、仕事が暇なことをメリットだと感じてます。
暇なおかげで仕事中に勉強ができるし、ブログを書いたりできます。
しかも、趣味のスポーツで仲間もいるし、大会で結果を残したりして自己実現の欲求や承認欲求も満たせています。
仕事が暇でも、プライベートで欲求を満たすことができるんです!
仕事しか所属している集団が無い人は、仕事でこの欲求を満たすしかないので、精神的に追い詰められることがよくあります。
そんな時は習い事や趣味、何でもいいので会社とは別の集団に属する努力をしてみると気持ちが楽になりますよ!
現状を変えるやる気が出ない
ただ、仕事が暇で、なんとか仕事をもらおうと努力してもどうにもならなかった人は、こんな簡単に気持ちを切り替えられないですよね。
僕もそうだったんで分かります。
こういう人たちは学習性無力感に陥ってる可能性があります。
こいつはかなりヤバい奴です。
努力しても無駄という経験が続くと、何のやる気も起きなくなってしまうという現象です。⇒『暇な人もかかる学習性無力感って知ってる?』
やる気が出ないというのはとても危険な状態です。
まずは学習性無力感を克服することを始めた方が近道かもしれません。
まとめ
- 仕事が暇だと欲求不満になる。
- 仕事だけでなく、プライベートにも目を向けよう。
- 学習性無力感はヤバいやつ。
欲求って奥が深いですよね。
人間の行動のほぼ全て欲求に基づいて行われてます。
暇で辛い理由も欲求という観点から、客観的に見てみると楽になります。
今、俺はこういう理由で辛いんだ。
これを冷静に分析できれば、解消するのに役立ちます。
今、仕事で悩んでる人は一度冷静に分析してみてはどうでしょうか?
かっぱ